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てんびん座の探し方、星座の物語を紹介しています。各画像をクリックしてください。

夏の終わりに、夜空を見上げると、南から西の空にかけて3個の三等星が、ひらがなの「く」の字を裏返したように並んでいるのが
「てんびん座」です。
ギリシャ神話に伝わる「てんびん座」の物語です。

アストレイアは、正義を守る女神です。彼女が生まれた頃、この地上は「金」の時代と言われ、野には果物や穀物が溢れている平和の時代でした。 ところが、「銀」の時代が来ると人々の間に貧富の差ができ、人の物を盗んだり、争ったりし始めました。

そこで、正義を守る女神アストレイアは、「天秤」を使って穀物を正しく計り人々に平等に分配しました。こうして争うことのないよう、公平な裁定をしました。
しかし、「銅」の時代が訪れると、人々は、暴力で人殺しをし始めました。それまで地上にいた神々は、これを見て人間と暮らすことを諦め、天上に昇っていきました。

最後まで「正義」を守らせようとした女神アストレイアもついに、天上の世界に帰ったのでした。
この女神の姿は「おとめ座」として星座に残され、女神が愛用した「天秤」も星座として天高く輝き、私たちに正義の尊さを教えています。

アストレイアの母であるテミスは、法・掟の女神で、
その像はわが国の最高裁判所にも司法、裁判の公正さを表す象徴として設置してあります。